2013年3月22日金曜日

-ゆうと「マリ」-

 先日、可愛がっていたペットが亡くなった。
と言っても、私は彼女を数カ月しか知らない・・・
彼女は野良だったが、一緒に暮らすと、とても静かな性格で、私によく懐いて、可愛い猫でした。
私は慣れない海外の生活に、彼女がいてくれるだけで、本当に日々癒された。
動物の本能を考えると、本当はひっそりと逝きたかったかもしれないけれど、彼女は私の腕の中で、明け方、眠るように静かに旅立って行きました。

 その後、フランスでペットが亡くなったら、どうしていいのか分からなく、彼女のワクチンなどでお世話になった動物病院の先生に電話をしてみた。
そしたら、フランスの動物病院には動物霊安室があるらしく、そこで1カ月ほどは預かってくれるよう。
先生からは、3つの選択が出来ますよ、と言われ、1つは自宅の庭に埋葬。
1つは、ペット専門火葬場で他の亡くなった動物達と火葬して頂き、その後は分からないとのこと。(キリスト教は死者を拝みません。亡くなったら、神の身元で平安に過していると考えられているので、生きている私達が法事や拝んだりする必要はないのです)。
また1つは、プライベートな火葬後に遺灰を返して頂くか。
これらについては、動物病院の先生が色々 と説明をしてくれて、1週間以上かけて、よく話し合って決めることとなります。
私は遺灰を返して頂くことに決めました。火葬についても、個々で火葬場へ頼むことは出来ず、必ず動物病院の方から依頼して頂くよう。火葬後は彼女である証明書と骨壺が動物病院へ届くので、それを取りに行くこととなりました。

 
その後、私は彼女の遺灰を持って、パリにある「ペール・ラシェーズ墓(Cimetière du Père-Lachaise)」へ行ってきました。
ここは、広さが43ヘクタールもある、パリで最大の墓地なのですが、日本のお墓とはだいぶ雰囲気が違って、陽が良く当たり、並木道が続き、たくさんの木々(5300本)や花々が植えられていて、いたるところにベンチもあり、まるで公園のような感じの良いところなんです。
また、作曲家のショパン(Frédéric Chopin)や歌手のエディット・ピアフ(Edith Piaf)、ロックミュージシャンのジム・モリソン(Jim Morrison)等など、多くの有名人が眠る場所としても有名です。




私は彼女とよく聴いたショパン(彼女はなぜか変ニ長調の曲がやけに気にいっていた。)の墓隣に灰を撒き、お別れを言って去りました。












ありがとう、マリちゃん。
またね☆彡