2012年12月10日月曜日

「ゆうの東京めぐり3」

(前回のつづき)
 隅田川沿いを散歩しながら、墨田区一帯へ入っていくと、そこには江戸時代から続く職人さん達の街が広がっています。
その中でも私が興味を持ったのは、お箸を作っている「大黒屋」さん。







 
 

店内には、約200種類以上の長さ・重さ・太さ・デザインの違うお箸がずらりと並んでいて、どれも美しい輝きとスタイルばかり!
 こんなにお箸が並んでいると、どれを選んでいいのか分からないわぁ;;と私が云うと、オーナーの竹田さんが丁寧に店内のお箸らについて説明してくれました。
 ここのお箸は「江戸木箸」というブランド名がついていて、奇数の角(五七九)のデザインと、木に漆をすりこんだマット感な木肌仕上げが特徴なよう。
お箸は 親指、人差し指、中指ではさんで使う道具なので、この3本の指の角度にしっくりとおさまるのが「5角形」や「7角形」の奇数だと、竹田さんは語る。
だから滑りにくく、食べ物がつまみやすいというわけだ!(*´∇`*)
竹田さんは本当に良い方で、どのようにお箸を作っているのか見てみたい!という私の無理な要望にも答えて頂き、工場内も特別に見学させてくれました!



 
 お箸は大まかに四角に切った角材を、電動やすりを使って理想の箸の形に仕上げていく。
ここで作る奇数のお箸らは、数回かけて角を削っていくのではなく、経験と勘で一度に削り仕上げていくというので驚きだ!!!
職人さん達の鋭い視線と、美しい奇数角のお箸へと作りあげていく姿に、思わず私は息を するのも忘れるくらい;ピンとした空気を工場内に感じたのでした。
 さて最後に竹田さんは、私の指の長さ、手の厚み、握り方などを見て、合うお箸を選んでくれました。
お箸などみんな一緒かな?なんて思っていた私ですが、ここのお箸を持った瞬間から、絶妙に手指に馴染み、しっくりくる感じが!!
ここで奇数の角(五七九)のお箸が持ちやすいことを納得し、家族分揃えて買って帰りました。
長いお付き合いができるお箸と出会えて本当に良かったです☆彡
(おまけの情報として、黒柳徹子さんや坂本龍一さん、山田洋次監督などもここの箸を愛用しているそうです・・・)

                                                                             おわり