2014年2月14日金曜日

-ゆうと「奇跡のピアニスト」-

先日はパリで、フジコ・ヘミングのチャリティーコンサートを聴くことができました。


ピアニストであるフジコ・へミングは、長年にわたりヨーロッパ各地で苦悩の生活(貧しい生活・聴力を右を失う・母の死など)を経て、60歳を過ぎて日本に帰国。その数年後にテレビのドキュメンタリー番組をきっかけに一躍脚光を浴びることとなり、遅咲きのプロの音楽家として歩み始め、今では世界中で公演依頼を受けていて多忙な毎日。
そんな忙しさの中でも、彼女は猫や犬をはじめとした動物への援助を熱心に続けていて、ドイツには彼女の名を名乗る動物保護団体もできているほど。
今回のチャリティーも動物たちへ☆彡
 さて、私は長年彼女のファンである。
私は飾らない彼女の生き方も好きだけど、なんといっても彼女の奏でるピアノ演奏が特に好きで、私的には彼女の音色からは華麗で、力強く、優しく、癒しが感じられるのだ。
 会場はパリ・エコールノルマル音楽院 サル・コルトーでした。
ここは国の「歴史的建造物」(重要文化財)に指定されているホールで、ヨーロッパの音楽ホールの中でも最良の音響を誇るホールのひとつとして、聴衆に親しまれています。
その日彼女はいつもながらの個性的なドレスの上に、日本の着物をはおって登場!

当日のプログラムは、作曲家スカルラッティをはじめ、
ドビュッシー、助川、ショパン、リストの作品なども組み込まれた多彩な選曲で、2時間はあっという間に過ぎてしまっていた。
もっとも印象的だったのは、日本で聴く演奏とはまるで異なり、彼女の演奏は自由でのびやかであったこと^^
たまにプログラム内容を忘れるというお茶目な一面も見せていましたよ。
またコンサートなどでは滅多に見られない彼女の笑顔も、ここでは見ることができました。

プログラム最後はフジコさんの看板演目、ラ・カンパネッラ。
あまりの豪快ですばらしい演奏に、最後の1音が鳴り終わらぬうちに会場内は拍手が沸き起き、私も気が付いたら席から立ち上がって拍手。
82歳でこれだけ力強い演奏ができるってすごいと思う!!!
それ自体が奇跡かもしれない。